只今日本でブレイク中の韓国ドラマ
「チャングムの誓い」。
母が夢中になって見ているので私も時々見たりします。
先日の放送では料理についてとても良いことを言っていて、
今さらながら料理の基本を再確認してしまいました。
内容はこちら
宮廷内の競合に敗れたチャングム。
その敗因はチャングムが料理の基本を忘れたからだと言われた。
しかし勝負に勝ちたいために良い素材を探すののに時間をかけたのに
何が悪いのか...?チャングムには理解できなかった。
これに絶望したハン尚宮はチャングムを宮廷から追放し、
重い病気の療養をしている尚宮の世話をしろとウナム寺に行かせた。
そこで出会った山菜料理の美味しさに「これには何か秘策があるはず」とチャングムは思う。民は美味しい素材など食べられないのに宮廷で作られた何よりも美味しく感じる。チャングムは秘策を聞き出そうと迫るが、秘策などはなくただ日が出たときに山菜を干し、陰れば入れるのを繰り返しているだけだという。
???チャングムには理解できない。
そしてその後起きた「お米」の一件で、それらの美味しさは
安かったりクオリティーの良くない食材でも美味しく作ろうという
手間隙を惜しまない心、つまり「真心」だと気が付く。
心を込めて丁寧に作った料理は、どんな高級食材で作った料理にも
負けない美味しさだ...というオチ。
まあドラマは予想通りの展開でしたが、私の考える料理感と同じであったのでその意味を再確認してしましました。高級な素材を使えればある程度美味しい料理になるのは当たり前のこと。私が伝えたい料理は、普段の食材でいかに美味しく作るか?ということ。それは手間だったり、テクニックだったり、方程式(どの料理も美味しく作るためのポイントがある)だったりします。
私がベトナムで一番美味しい料理だと思ったのは家庭料理。
夢中になったのは高級レストランで食べた料理ではなく
家庭で食べた煮物だったり、スープだったり...。
その裏側を見ると、必ず「なるほど!」と思う点がありました。
「美味しく作らねば」という気持ちも、ベトナム人はとても強いと思います。
高級食材を使った美味しい料理はプロの料理人に任せておいて、
私の役割は「普段の素材で作る美味しいベトナム料理」を伝えること
だと思っています。